魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「あの人たち、アルトを狙ってた。あの子がいたって、錬金術が上手にできるわけじゃないのに。どうしてあんな真似……」

 アルトはテーブルの上ですやすや眠っていた。私の緊張や恐れを感じ取って、気を張っていたのだろう。

「『どうして』よりは『誰が』のほうが気になるけどな」

 無意識にきゅっと唇を引き結んでいた。

 たぶん私は、意図的にそれを考えないようにしていたから。

「……明日試合に出る、同じ錬金術師だとしたら許せないよ。どんな錬金術も成功させる魔法の生き物なんて、存在するわけないじゃない。錬金術師なら、わかって当たり前じゃないの?」