魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「街で聞こえるはずのない爆発音がしたからな。宿にいなかったし、おまえの身になにか起きたんだとすぐにわかった」

 ノインが膝の上に置いていた私の手をそっと包み込む。

 触れられるまで、自分の手が震えていたことに気づかなかった。

「間に合って本当によかった」

 噛みしめるように言われて、ノインの手を握り返す。

「まだあとふたりいたの。もしかしたらもっといたのかもしれないけど……」

「後はアベルたちに任せておいた。狩りはあいつのほうが得意だ」

 たち、ということはアベルのそばに控える双子の騎士もいるのだろうか。