魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

椅子とテーブルが置かれた部屋は、食事や会話をするために使うのだろう。隣は寝室らしく、ひとりで寝るにはいささか大きすぎるベッドがある。

寝室から続き部屋になっているのは浴室だ。この世界ではゆっくり湯に浸かる習慣がないから、広い浴室があるとちょっとした感動を覚えた。

「落ち着いたか?」

 椅子に座った私の顔を、ノインが覗き込む。

 自分も椅子に座ればいいのに、そうはせず床に膝をついていた。

 彼の問いにうなずいてから、心配そうな眼差しを見つめ返す。

「助けてくれてありがとう。どうしてあそこにいるってわかったの?」