魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 私は同じものに興味を抱き、家系図から消されてなお、居場所を与えてくれたご先祖様に敬意を称し、師匠と呼ぶことにしている。

 師匠の遺したレシピは、字が汚くて解読が難しいものばかりだったけれど、私にとっては魔法よりもずっとわくわくさせてくれるものだった。

「えーっと……。〝エドルドラゴンのうろこ〟と〝レタウこうせき〟……かな?」

 レシピからなんとか読み取って、お世辞にも保存状態がいいとは言えない素材の山からそれらしきものを探し出す。

 最初はなにがなにやらわからなかったけれど、ありがたいことに師匠は素材について手書きの図録を残していた。