魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 勝手に涙があふれてきて、ノインの胸に顔を埋める。

「怖かったよ……」

「……僕のほうが、怖かった」

 普段、強気な態度を崩さないノインの声が震える。

 私への心配と、不安。それから恐怖だろうか。

いろんな感情が彼のぬくもりから伝わる。

「本当に無事でよかった」

 痛いくらい強い力で抱きしめられた私は、ノインの腕の中で声をあげて泣いた。



 気が抜けて立てなくなった私は、ノインに抱き上げられて、彼が宿泊している宿に匿われた。もちろんアルトも一緒だ。

 仮にも王子が泊まる部屋だからか、内装は私が泊まっていた場所と比べものにならない。なんと、三つの部屋が連なっている。