魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「それはあれだな、お前の態度次第ってとこだ。いい子にしてりゃあ、命だけは助けてやってもいいぜ」

 こんな台詞、前世では絶対聞けなかっただろうな。

 私がいるのは剣と魔法の幻想世界だと改めて思い知る。

「宿に置いてきた……って言ったら?」

「だったら、そこまで案内してもらうだけだ。ご主人様が危ねえって知ったら、言うことを聞くだろうしな」

 男はすっかり油断しきっているように見えた。

 追い詰めているのは戦う術を持たない小娘で、逃げ道だって自分の身体で塞いでいる。だから警戒しない気持ちもわかるけれど。

「……っと。手になにを持ってる?」