魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 アベルがしつこく言うからだと本人は言っていたけれど、アベル本人からは違う話を聞いている。

『弟子の活躍を見てやるのも師匠の役目だからな、だそうだ』

 頼まれたからどころか、ノインが自分から言い出したようだ。

 彼の性格を考えると、アベルの言っていることが本当なのだろう。

 相変わらずひねくれていて笑ってしまう。でも、同時に泣きそうになった。

 滅多に塔を離れたがらないのに、わざわざ私のために来てくれるのだ。

 言動でごまかそうとしても、ノインの思いやりと優しさは隠しきれていない。

「明日、試合の前に話す時間はあるかな。……なんだか、すごくノインに会いたいよ」

「ぷぺ」