魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「きょうはなにをしよっかなー。むずかしいのがいいかなー」

 無造作に置かれた枯れ葉や木の根、動物の牙や爪と思わしきものをあさる。

 ここは私の憩いの場所で、秘密基地だった。

 誰もいない場所に行きたくて大書庫に入り込んだ時、ここへ通じる仕掛けがある本棚の前で偶然持っていたきらきらの石を落としたのがきっかけだ。

 今思うと、その偶然もなんらかの意思による作為的なもののように思えるけれど、答えをくれる人はいない。

 羊皮紙とペンが乱雑に並んだ作業机に座り、引き出しから適当な〝製法(レシピ)〟を取り出そうとして、中に入れていた手の上にひらりと紙が落ちる。