魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「まあ、エミリアが本当に噂を広めているかはわからないよね」

「最悪の場合を想定していたほうが気楽だ」

「冷たいなあ」

「僕がこういう人間だと、もうわかっていると思っていたけどな」

 お茶を飲み干して、テーブルに突っ伏す。

 ノインの言葉は正しいけれど、時々胸に刺さった。

「やっと出来損ないじゃないって、認めてもらえたと思ったのに……」

 テーブルに額を押し当て、溜息とともに気持ちを吐き出した。

 アルトが膝からテーブルの上にのり、私の耳に鼻を押しつける。

「泣くなよ。人を慰めるのは苦手なんだ」

「じゃあ、楽しい話をして」