魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「じゃあ、そいつが犯人だ」

 ノインに断言されるも、すぐには納得しづらい。

「もう私はあの家の人間じゃないよ。それなのにどうして、私の話をするの?」

「僕に聞くな。本人でもあるまいに、わかるわけがないだろう」

「それもそうだね……」

 はあ、とため息を吐いて、少しぬるくなったお茶をすする。

 もしエミリアが私の噂を流したのだとしたら、理由がわからない。

 たとえ他人になったとしても、まだ私が嫌いだということだろうか。

 もう放っておいてほしいというのが正直な気持ちだ。私も彼女を他人だと思うから、彼女も私を忘れて自分の人生を生きてほしい。