魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

太陽の祝福を受けた、大陸最強の魔法剣士。容姿端麗で非の打ちどころのない性格をしており、ラスヘイム国内だけでなく、外国からも求婚者が絶たないという理想の王子だ。

これといった特徴もなく、おもしろみのないオーウェン王子とは対極に位置している。

第二王子については聞いたことがないが、おそらく兄のアベルヘルセ王子と同じく、完璧な王子なのだろうとエミリアは予想している。

そんなふたりがリネットを寵愛していると思っただけで、エミリアは自分の中にふつふつと煮えたぎる思いが湧き上がるのを感じた。

「どうしてあの女ばっかり。出来損ないのくせに」