魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「えっ、そ、そんな、身に余るお礼です」

 思わず声が裏返って、国王夫妻の前だというのに、勢いよく首を横に振ってしまった。

 国印の使用を許可された王室御用達の錬金術師なんて、数えるほどしかいないはずだ。少なくとも故郷のカーディフ国にはひとりもいなかった。

「さらに、そなたには〝星(ステラ)〟の称号を与えよう。星の名にふさわしく、これからも太陽(アベル)と月(ノイン)をそばで支えてやってほしい」

 完全に思考停止し、陛下の言葉にすぐ反応できない。