魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「『霊薬(エリクサー)は舌を刺し、喉を焼く』と言いますものね。おいしくないのなら、きっととてもよく効くのでしょう。より期待が高まりました」

 良薬口に苦し、ということだろうか?

どこの世界にも似たようなことわざがあるものだ。

「ちょうど先ほど、昼食を終えたところです。ここで飲んでも構いませんか?」

「王妃──」

 陛下が咎めるように言うも、王妃殿下は逆に彼をやんわりと押しとどめた。

「アベルとノインの大切なお友達ですもの。毒見は必要ありません。──そうでしょう、リネット?」

「……はい」

 一瞬、ひやりとしたものが私の背中を伝った。