魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 魔力の回路は血管のように全身に張り巡らされており、長さや太さは個人によってまちまちだ。より末端まで、より太くあると、魔法師としての適性が高いとされている。

 私はたぶん、その魔力回路自体が体内に存在していないんじゃないかな。だから魔法を扱えない、適性ゼロという結果になったんだろう。

「この量を一度に飲めばいいのですか?」

「はい。一日に三度、食事の後がよろしいかと思います。あまり……味はおいしくありませんが」

 伝えるかどうか悩んだけれど、一応ちゃんと話しておく。

 王妃殿下はきょとんと目を丸くしてから、くすくすと上品に笑った。