魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「邪魔をするなら帰れ」

 ノインに冷たく言われても、アベルは気にせず居座っている。

「少しくらい見ていってもいいだろう? 俺に錬金術は使えないんだ。見ているだけでも楽しい。リネットの歌声も気持ちいいしな」

「そう言われると、恥ずかしくなるんだけど……」

「ここにいたいなら、片づけでも手伝え。僕たちだけじゃ手が回らない」

「……キールとパセットを連れてきたほうがよかったか」

 ラスヘイムの次期国王となる人に片づけをさせるのは、なかなか罪悪感があった。

 アベルは文句も言わず、意外なほど器用に掃除をしてくれる。

「王子様なのに掃除できるんだね? 普段からやっているの?」