魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 たぶん、ノインは心から『完成させるのは自分じゃなくてもいい』と思っている。

 個人的に、彼のこういう割り切り方は嫌いじゃなかった。兄のためなら自分すら切り捨てられるノインの、本質を表している気がして。

「ノインも協力してくれたらうれしいんだけど……」

「僕の手が必要なら、回りくどい言い方をせず手伝えと言えばいいだろう」

「じゃあ、手伝って」

「手が空いている時だけだ。おまえの依頼なんだから、僕を頼るなよ」

 手伝えと言わせたのはノインなのに、相変わらず素っ気ない。

 だけど私は、彼が寝る間も惜しんで協力してくれるのを知っていた。