魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 力になりたいな、と素直に思う。彼らがかつてノインにどう接したとしても、困っている人を目の前にしたら、やっぱり放っておけない。

「ひと月経った段階で、その時点での成果を教えてもらいたい。薬の研究を続けるかどうか、そこで判断しよう」

「かしこまりました」

 陛下の言葉を聞いて頭を下げる。

 ひとつの薬を生み出すのに、たったひと月しかない。

 回復薬(ポーション)を高位回復薬(ハイポーション)にするなら、もとあるものを改良できるけれど、冷え性を改善させる薬の原型(ベース)となるものが存在するかは疑問だ。

 ゼロから新しい薬を開発するなんて、とんでもない難易度だ。