魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「私こそ、塔の滞在を許してくださってありがとうございます。これからも、日々邁進していこうと思います」

「そのことなんだが、そなたに頼みがある」

「なんでしょう?」

 顔を見るんじゃなく、こっちが本命だろうか?

 再び背筋を伸ばし、どきどきしながら陛下の視線を受け止める。

「実はな。王妃はずいぶん長いこと、病におかされているのだ。その病の治療薬をそなたに依頼したい」

「病……ですか?」

 ちら、と王妃殿下のほうへ目を向ける。

 おとなしそうな人だけど、どこかが悪いようには見えない。