魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 アベルとノインのお父さん。そう、ラスヘイム王国の国王である。



「そうかしこまらんでいい。楽にしてくれ」

 ふたりのどちらにも似ていない陛下は、白髪が目立つ。

 好々爺といった風貌だけど、私を見る目は鋭く、為政者として生きてきた年月を感じさせた。

 私はというと、緊張のせいですっかりかちかちになっていた。

 謁見室で顔を合わせてもこうなっていただろうけれど、今いるのは陛下の私的な客室だ。おいそれと入室を許されるような場所じゃない。伯爵だった私の父でさえ、カーディフ国でこんな扱いを受けた経験はないだろう。

「本日は、どういったご用でしょう……?」