魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 その言い方はちょっとだけ恥ずかしい。

「……で、では、商売のお話をしても問題ない……?」

 男性は頬を紅潮させ、見るからに興奮を抑えていた。よっぽど商売をしたいらしい。

 たくましさにある種の感動を覚えるけれど、この人が仕事を優先して考えられるのも、妻と子供が無事だったからだと思うと許せる気がした。

 村が無事だったこと、犠牲がなかった象徴のようにさえ思える。

「リネットは俺のものではないからな。本人がいいと言うなら、いいんじゃないか?」

「では、ぜひお話をさせてくださいっ!」

 ずいっと勢いよく詰め寄られて、さすがに一歩引く。