魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「行商人だ。君に渡したラッテの葉は彼が提供してくれた」

「そうだったんだ。じゃあお礼を言わないと」

 改めて男性に向き直り、軽く頭を下げる。

「ラッテの葉を提供してくださったそうですね。本当に助かりました。あれがなければ、ポーションを作れませんでした」

「いえいえ、あれっぽっちしか用意できず……」

 そう言ってから、男性はアベルに視線を移した。

「アベル王子の専属錬金術師様でいらっしゃいますか? 取引ができたらなどと、失礼を申し上げました」

「いや、俺の専属ではない。リネットはどこにも所属していない自由な錬金術師だ。しいて言うのなら、俺の弟に属している」