魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 聞き覚えのある声に振り返ると、ひどい怪我を負っていたあの女性だった。

 足も腕も元の通りになっているし、顔も少し腫れているけれど問題なさそうだ。

「あんたが助けてくれたんだってね。この子が教えてくれたよ」

 女性のそばには小さな女の子がいた。

彼女の子供なのだろう。目に涙を浮かべて母親の手をぎゅっと強く握っている姿は、私の胸を突いた。

「おねえちゃん、ママにおくすりをくれてありがとう」

「……ううん。無事に治って本当によかった」

 飴のひとつでも持っていたらあげられたのに、残念ながらカバンに入っていない。

「私に使ったエリクサーの代金は、一生かけて返すからね」