魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 外が夜に包まれ、魔道具の明かりが集会所を照らし始めた頃、ようやく私はアベルの指示で手を止めた。

「君のおかげでみんなが救われた。ありがとう」

「ほんとに? 私、ちゃんとやれた?」

 途中から急いで作ることに気を取られ、何度も集中が途切れた。あまりにも焦りすぎて、最初のポーション以外も何度か歌を忘れてしまったのも、情けなくて悔しい。

 ずっと座っていたせいで足ががくがくしたけれど、自分の目で村人の姿を確認したくて立ち上がる。

 膝に力が入らず、転びそうになると、アベルがすかさず抱きとめてくれた。

「無理をするな。休んでいても構わないんだぞ」