魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 カバンをひっくり返して、眠り薬が入った小瓶を手渡す。

 敵を無効化するために作ったものだったけど、こういう形で活躍するなんて思わなかった。この辺りも落ち着いたら、ちゃんと考えたい。

「……あ、待って。ポーションができたから……」

 伸ばした手から空き瓶が転がり落ちる。

 いつの間に、こんなにも手が震えていたのかまったく気づかなかった。

 しっかりしなくちゃ。今ここで、ポーションを作れるのは私だけなんだから。

 ……ノインだったらこういう時、冷静に対処できるのかな。

 ここにいてくれたらよかったのに。そうしたら、こんなに怖いと思わなくて済んだ。