魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 ポーションはアベルにすべて渡した。思った通り足りていないようで、まだあちこちから苦しげな呻きが聞こえている。

「……そうだ、痛みの強い人にはこれを少しだけ飲ませて」

 カバンから取り出したのは、補助薬の一種だ。

 敵に攻撃はできないけれど、わずかな時間、身体を痺れさせることができる。

「一気に飲ませると完全に麻痺しちゃうと思うから、ちょっとずつ。試したことはないけど、痛覚を鈍らせられるかもしれない」

「わかりました。パセット、入口のほうの怪我人を頼む」

「了解。──お嬢さん、その理論でいくなら眠り薬なんかでもいいんじゃないですか? あれば、ですけど……」

「たしかに!」