魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「アベル……ポーションをみんなに渡して。持ってる分だけじゃ足りない……!」

「わかった。材料はあるのか?」

 この場で錬成の準備を始めた私に、アベルが問いかける。

「少しだけ。でもあればあるだけいい。ラッテの葉と、できるだけきれいな水があるか聞いてくれる? ラッテの葉は乾燥してなくてもいいから!」

「すぐに用意させる」

 アベルは私が持っていたポーションをすべて持っていくと、治療にあたる村人たちに手渡す。

 その間に私は、もしものことを考えて持ってきていたリッカに、乾燥したラッテの葉と小瓶に入った蒸留水を入れた。