魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 戦って敵を殲滅すれば終わるわけじゃない。可能な限り、犠牲を減らさなければ。



 傷ついた人々はすぐに村の集会所へと運ばれた。

 鋭いかぎ爪で肉をえぐられ、血が止まらない者。

 巨大な羽が生み出す暴風に吹き飛ばされ、木に叩きつけられた者。

 くちばしで貫かれ、お腹に穴を開けている者。

 中には皮一枚で腕が繋がっている者もいた。

 そして、私に声をかけてくれた彼女もまた重傷だった。

 かぎ爪で引っ掛けられた後に、高所から地面に落とされたのだ。

腕と足がありえない方向に曲がっている。細かな傷で腫れあがった顔は、直視するのをためらわれた。