魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 ぐしゃりという音がやけに鮮明に響いた。

 ──怖い。誰か助けて。怖いよ!

 強い腐臭を伴った風が頬に吹きつけ、羽音が一気に私のもとへ近づく。

『怪我をして帰ってきたら許さないからな』

 ノインの声が脳裏に響いたのと同時に、持っていたガラス玉を前へと投げつけた。

「ギイイイイッ!」

 破裂したガラス玉から二種類の液体が流れ出し、反応して爆発を起こす。

 私を襲おうとしていたストラスは、濁った耳障りな声をあげながら地面に落ちた。

 成人男性をゆうに超える大きさをした、毒々しい緑色のフクロウだ。くちばしの端から泡を吐き、爆発の痛みに苦しんでいる。