魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 アベルたちの身になにかが起きて、もしストラスがこちらまで来たら私たちで食い止めなくちゃいけない。

 でも、アベルたちですら狩りきれないような魔物を、戦い慣れていない私と村人たちで倒せるのだろうか?

 空気がひどく張りつめていて、喉がからからになる。

 いつどの瞬間に敵が現れてもいいよう、村人たちと一緒に警戒していたその時だった。

「うぎゃあっ!」

 離れた場所にいた村人の絶叫が響く。

 緩みかけていた緊張が一瞬で頂点に達し、その場にいた全員の意識がそちらに向いた。

「どうした、大丈夫か!?」

 腕を押さえて倒れた村人のそばに、別の村人が駆け寄ろうとする。