魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 木の槍を手にした若い女性が、私を見て驚いたように言う。

「錬金術師が戦いに向いてないことぐらい、よーくわかってるよ。気持ちはうれしいけど、無理しちゃだめだ」

 ひとりでも多くの手が必要だろうに、私を避難させようとしてくれる。

 うれしいのは私のほうだ。だからこそ、ここで引きたくない。

「戦うための魔道具を持ってきているんです。万が一の時は私も戦います」

「……ありがとう」

 武器を手にした村人の数は、彼女を含めて二十人もいない。全部で百人程度の小さな村だと考えると、これでも集まったほうだろう。