魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 みしり、と私の手の中でジュースの容器が音を立てた。

 やわらかい紙製でよかったのか悪かったのか。今なら木製の容器でも砕ける気がする。

「まあ、アベル王子と比べりゃあ……。なんで兄弟でああまで差がついたんだか」

「変わり者の第二王子、なんて他国にまで名が知れ渡ってるって話だからな。いやはや、もうちょっとまともな王子なら尊敬できたものを」

「あなたたちになにがわかるんですか」

 耐えられずに立ち上がり、声に出してしまう。

「まともじゃないような言い方をしないでください! たしかに変な人だし、引きこもり出し、嫌味っぽいし、一日百回は文句を言わないと気が済まないような人ですけど!」