魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 嫁ぐなんて考えたこともなかった。前世で十七歳の結婚は驚かれたものだ。

 だけどよく考えたら私には、一応五歳の時点で婚約者がいたのだった。そういえばどこかの家門の子が、十四歳で三十過ぎの貴族と結婚したと聞いた気がする。

 いつか私もこちらの世界で、誰かと結婚することになるのかな。

 来た道を引き返しながら、ぼんやりと頭に思い浮かべたのはノインとアベルのふたり。

 いやいや、さすがに王子様と結婚するような事態にはならないだろう。ふたりにも既に将来を決めた相手がいるかもしれないし。というより、王子という身分を考えたらそちらのほうが自然だ。