魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「あの、すみません」

 門衛におそるおそる声をかけてみる。

「どうしたい、お嬢ちゃん」

 気さくな人だったのか、明るい声が返ってきた。

ほっとしながら、門の向こう側を示す。

「隣の区画に行ってみたいんですが……」

「ああ、王都には来たばかりかね? ここから先は身分証か、通行証がないと無理なんだよ。知り合いがいるなら、家紋が入った物品か、直筆の許可証が必要だ」

「なるほど、そうなんですね。ありがとうございました」

「いやいや、いいんだよ。お嬢ちゃんならかわいいから、いつかこの中に住まう方々に嫁いで、好きに出入りできるようになるさ」

 愛想笑いをしてその場を離れる。