彼も忙しいだろうし、誰かに任せればいいんじゃないかと言ってみたけれど、どうやらノインの人間嫌いが関係しているらしい。
『ああ見えて、俺のことは身内だと思ってくれているんだ。かわいい弟だろう?』
うれしそうに言ったアベルは、お兄ちゃんの顔をしていた。
ノインは過保護気味なアベルに悪態を吐くけれど、ふたりのそんな姿は私にとって羨ましくて、いつも少し胸が痛かった。
妹としてもうまくやれなかったし、姉としてもだめだった私にとって、ふたりは理想の兄弟だったから。
アベルが好んで塔まで来ているのは知っていたものの、些細なお願いで頻繁に足を運ばせるのは申し訳がなさすぎる。
『ああ見えて、俺のことは身内だと思ってくれているんだ。かわいい弟だろう?』
うれしそうに言ったアベルは、お兄ちゃんの顔をしていた。
ノインは過保護気味なアベルに悪態を吐くけれど、ふたりのそんな姿は私にとって羨ましくて、いつも少し胸が痛かった。
妹としてもうまくやれなかったし、姉としてもだめだった私にとって、ふたりは理想の兄弟だったから。
アベルが好んで塔まで来ているのは知っていたものの、些細なお願いで頻繁に足を運ばせるのは申し訳がなさすぎる。

