魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「とにかく、塔ではもう隠さなくていい。その代わり、しつけはちゃんとしろ。素材をだめにしたら、毛をむしるからな」

「ぷぺ」

 アルトが『嫌だ!』と抗議するように、私の袖の中に顔を突っ込んだ。

 ふわふわの白い毛を錬金術の素材にされないためにも、やっていいことと悪いことをしっかり教える必要がありそうだ。





 塔での生活が三ヶ月を過ぎ、初めて私はラスヘイム王国の王都に足を運んだ。

 そう、なんと私は三ヶ月もの間、塔を隠す森から外へ一度も出なかったのである。

 食料も含め、必要な物品はいつもアベルが持ってきてくれた。