魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「あいつは細かいことを考えるのが苦手だからな。……この生き物が、周囲にどういう影響をもたらすか、わかっていても重要視しない。もし幻獣だとしたら、奪いに来る人間が現れるかもしれないのに」

「……うん、そうだね」

 アルトがただのウサギモドキならば問題はないけれど、幻獣でないと言い切れない以上、警戒は必要だ。

「そういう時、アベルは自分が守ればいいと考える。だけどそういうことじゃないだろう。……争いを起こしたくないなら、最初からそう動くべきだ。後手に回って結果がよくなるとは思えない」

 ふと、ノインの表情が暗くなる。

 アベルに思うところがあるように見えるけど……。