魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「よかった。珍しい生き物なのはわかってるから、てっきり……」

「友達だと知らなければ、今頃棚に並んでいただろうな」

 塔の棚には、たくさんの素材が並んでいる。そこにかわいいアルトが並べられるところを想像し、ぶるっと震えた。

 ノインは私がなにを考えたのか察したようで、苦笑して言う。

「大いに気になるが、それだけだ。ただ、ほかの人間には見せるな。アベルにもだ」

「アベルもだめなの?」

 彼は私とノインの様子を見に、頻繁に塔を訪れる。

 城で王子としての責務を果たしながら、ときどき魔物を狩って治安維持と素材採取をしているようだ。そしてその素材が塔に運ばれてくる。