魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 たくさんの音の奔流と割れたフラスコ、そして突如現れた謎の生き物。

「こっちの言葉は通じてるみたい。嫌なことをすると変な声で鳴くんだよ。──アルト、明日のおやつは抜きね」

「ぷぺ」

「でしょ?」

 期待通りに妙な鳴き声を漏らしたアルトは、ノインの手に抱えられて私のもとに戻ってきた。

「本当に幻獣かはわからないが、扱いには気をつけたほうがいいだろうな。僕に今まで見せなかったのは、おまえにしては賢い選択だった」

「もしかして、素材にする?」

「ぷぺ」

 不安を覚えて尋ねると、アルトも嫌そうに鳴いた。

「おまえの友達なんだろう。素材にできると思うか」