魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 しばらくひとりと一匹は見つめ合っていたけれど、やがてアルトのほうから近づいてノインの手に顔を押しつける。

「うわ。ふわふわだな」

「かわいいでしょ。私の友達だよ」

「どこで出会ったんだ?」

 物事に興味がないようで、ノインは気になることがあるとすぐ質問を口にする。

 私も覚悟はしていたものの、実際に聞かれるとどう答えていいかわからない。

「たぶん、だけど……作った、のかな」

「作った? まさか錬成したわけじゃないだろうな」

「……私にもよくわからないっていう前提で聞いてね」

 初めてアルトに出会った十二年前の話をする。