魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「……まあ燃える瞳(カーバンクル)なんて、本当に見たことのある奴はいないだろうしな。僕がただ、伝承に残された生き物に似ていると思っただけで」

「ぴぷう?」

 アルトが私の膝を下り、ノインのもとにちょこちょこ歩み寄る。

 『自分は無害なかわいいペットだよ!』と言っているようで、あざとい。

「これ、触っても平気なのか」

「少なくとも私は、今まで一度も噛まれてないよ。でも、尻尾を触られるのは好きじゃないみたい。耳の後ろと背中は喜ばれると思う」

「ふーん、そうか」

 ノインはその場に膝をつくと、不思議そうな顔のアルトに手を伸ばした。