魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 明日こそは、おいしいと言わせてみせる。

 そう、心に決めた。



 塔に住み着いてふた月が過ぎた頃。

深夜にこっそり錬成を楽しんでいた私は、たまたま階下にやってきたノインと鉢合わせて硬直していた。

「どこから連れて来たんだ」

 今日までずっと隠し続けていたアルトを見て、ノインが眉間に皺を寄せながら言う。

「ごめんなさい。本当は前から一緒にいたの。でも、言い出せなくて……」

 心を許せば許すほど、エミリアの時のようにアルトを拒絶されるのが怖くなった。

 ノインなら大丈夫なんじゃないか、とは何度も思ったけれど、信用しているからこそ、気持ちを裏切られた時につらい。