魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

ここへ来たばかりの頃に比べたら、ずいぶんとマシになったのに、ノインは焦げたパンをかじりながらちくちく文句を言うのだ。

『こんなにまずいものを毎朝のように食わされている王子は、この世界広しと言えど僕だけだろうな』

 文句を言うなら食べなければいいのに、ノインが私の手料理を残したことは一度もない。どんな炭も謎の塊も完食して、後で寝込むのだ。

 だから私は、ノインを嫌いになれない。

 この人は心底ひねくれているだけで、根は優しいと知ってしまったから。

「おい、なにをにやけているんだ」

「朝食はなにをしようかなーって思ってただけ」

「食えるものにしてくれ」