ここへ来たばかりの頃に比べたら、ずいぶんとマシになったのに、ノインは焦げたパンをかじりながらちくちく文句を言うのだ。
『こんなにまずいものを毎朝のように食わされている王子は、この世界広しと言えど僕だけだろうな』
文句を言うなら食べなければいいのに、ノインが私の手料理を残したことは一度もない。どんな炭も謎の塊も完食して、後で寝込むのだ。
だから私は、ノインを嫌いになれない。
この人は心底ひねくれているだけで、根は優しいと知ってしまったから。
「おい、なにをにやけているんだ」
「朝食はなにをしようかなーって思ってただけ」
「食えるものにしてくれ」
『こんなにまずいものを毎朝のように食わされている王子は、この世界広しと言えど僕だけだろうな』
文句を言うなら食べなければいいのに、ノインが私の手料理を残したことは一度もない。どんな炭も謎の塊も完食して、後で寝込むのだ。
だから私は、ノインを嫌いになれない。
この人は心底ひねくれているだけで、根は優しいと知ってしまったから。
「おい、なにをにやけているんだ」
「朝食はなにをしようかなーって思ってただけ」
「食えるものにしてくれ」

