魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「見る目のない家族がいると大変だな。おまえの才能を簡単に捨てられるような馬鹿どものことなんて、二度と思い出すな」

「あ──あり、がとう」

 他人なんて興味なさそうなこの人に言われると、自分が特別な人間になったようで、不覚にも涙が出そうになる。

 異端者でもいい、理解者がアルトだけでもいい、と思って生きてきたのに、ただの強がりだったようだ。

 嫌味っぽいし、皮肉も言うし、塔への滞在は許してくれたけれど塩対応。

 だけどノインは、間違いなく悪い人ではない。家族に捨てられた私を気遣い、欲しい言葉をくれるような温かい人だ。

「それで? 家を追い出されてからアベルに出会ったのか」