魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 もしかしたら結構偉い人なのかもしれない。たしかにドラゴンをひとりで倒してみせるのだから、それなりの地位は持っていそうだ。

 深呼吸をしてから、改めて頭を下げる。

「助けてくれてありがとうございます!」

「困っている人がいたら助けるのは当然のことだ。気にするな」

 快活な笑みが、緊張していた私の心を緩めてくれる。

「しかし、どうしてこんなところにドラゴンが? なにかやったのか?」

 あ、本当にドラゴンなんだ。

 そうなると、やっぱり素材がもったいない。

 安全になったら惜しくなるなんて、私も現金だ。

「私にもわからないんです。突然目の前に現れて、追いかけ回されて……」