魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 しかも驚くほど容姿が整っている。目つきがきりっとしていて、口もとには強気な笑みがあった。だけど決して傲慢そうではなく、むしろ誠実さと親しみを感じさせる。

 彼の容姿も目を惹いたけれど、一番気になったのは青い瞳だ。前世で見たアウイナイトという宝石を想起させるコバルトブルーは、はっとするほど鮮烈で美しい。

「どうした? 大丈夫か?」

 顔を覗き込まれて、ぼんやりしていた意識が現実に戻る。

 近くで見るには、顔がよすぎて刺激が強い。

「あっ、ありがと、ございま」

「固くならなくていい。気楽にしてくれ」

 その物言いは、自分が他人より上にあることを自然だと思っている人のものだった。