聞いてないよ、右京さん



「瑠璃、どれ見たい?」


今日は、前々から約束してた映画を観る日!


映画好きの圭吾の家にはDVDが沢山あって、私が見たいのを見せてくれるって言うから、


お家で映画鑑賞をしようってなったんだ


「うーん、おすすめある?」


「俺のおすすめは、これかな」


「じゃ、それにしよ!」


選ばれたのは恋愛映画で

彼氏が実は人狼だったんだけど、彼女はそれを受け入れて、周りの反対と向き合いながらふたりで幸せに暮らしていくお話。



「はは、泣きすぎだって、」


俯く私の顔を覗き込む圭吾は笑いながら言い、私の頭を撫でた。


「だって〜、うぅ、ハピエンで良かったぁ」


「いい映画だよな」


「うんっ」



泣き止んだ私に、ココアを用意してくれた。



「ありがとう」


「うん」


ふたりでソファに並んで腰を下ろした。