「ど、どうぞ」
向かい合って座り、右京さんの反応を待った。
「いただきます」
丁寧に手を合わせ口を開いた彼の動きを凝視してしまう
器用に箸の先で摘み、口に運ぶ所作は無駄が一切なく綺麗だ。
咀嚼して、嚥下すると口を開いた。
「うまい」
え、
何か胸に詰まっていた物が無くなったように、それを堰き止めていた物が消えてしまったように
自分の頬を涙が伝った。
「、あれぇ、っ、」
何、なんで、
止まれ止まれ
恥ずかしくて顔が上げられない、拭っても拭っても溢れてくる
右京さんきっと、困ってよね。面倒臭いって思ってるかも
「ご、ごめんなさいっ、
右京さんが初めてちゃんと言葉をくれたような気がして嬉しくてっ、」
さっきの言葉には感情が籠っていた気がしたんだ、
私を初めて見てくれた気がして


