「はぁ!?おいドアぶち破るぞ!!!」

「もう知らない———」


ガチャンッ。


「へ?」

「……バカじゃないんだから合鍵ぐらい持ってるっつーの」

「っ……!」


ば、バカなのは私だったっ……。


「……お前、許さない」

「え?」


ドス黒いオーラを放ちながら私に近寄ってくる真央くん。


「な、なにっ……!?」


ぎゅっと手首を握られて、抵抗ができない。


「俺以外に男作っておきやがって、その態度もムカつくし、追い出すなっつーの」

「は、はぁっ……!?」


男なんて作ってないし、そっちがひどい態度取ってきたからでしょ……!