僕も早く学校行かないと……莉愛がゴミ虫に絡まれちゃう……。


リュックを背負って、自分も出発をした。


早歩きして莉愛を追って、やっとその可愛らしい姿が見えたと思った。


だけど……。


「……り、あ……?」

「……え?」


またポカンとしている莉愛。

隣にいるのは……先程まで、莉愛を抱きしめていたのは、憎たらしい黒瀬だった。


「……あ、見られちゃった?」


見られちゃった……だと?


俺と莉愛は付き合ってるんだぞ……?なんで、そんな男と……。