「……え?ま、真央くん?」


い、今自分のこと僕って言った!?


「っ!莉愛……僕、莉愛のこと好き」

「えっ、えっ……!?」


ぎゅっと勢いよく真央くんに抱きつかれる。

しゃがんだ状態の真央くんは、私のお腹あたりに抱きついてきて、顔を隠すように埋めていた。


「僕、ちっちゃい頃から莉愛のこと好きだがら。愛してるから!!」

「えええっ……!?」


頭が真っ白になりそうになる中、どうにか私は正気を保っていた。


可愛くて、可愛くて可愛い私の好きな人が、私に向かってそんなこと言うから……!!


「莉愛も、僕のこと好きなんでしょ?」


立ち上がって、今度は私の手に自分の指を絡めて、にぎにぎしながら真央くんなそう聞かれる。


「じゃあ、僕のものってことでいいよね?」


いたずらっ子のように微笑みながら、そう言った真央くんにきゅんっと胸がなってしまって、つい「うん」と返事をしてしまったのであった……。